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サイドボード

イギリス

オーク材

1940年頃

横幅：130.5cm　奥行：39cm　高さ：76cm

明るめと言えるお色のサイドボードです。
サイドボードと呼ぶには少し背が低く奥行きも浅めなので引出しのついたサイドテーブル(コンソールテーブル)と呼んだ方が良いのかもしれないです。
呼び名にも困るような中間的なものであり、数の見ないものと言えます。
奥行40cmくらいの棚はよくご要望をいただくのですが、なかなか見つからないものです。

天板部分の荒っぽいとも言えるような独特の杢目も何とも言えず魅力的です。
平面であることで単調な印象を受けることもある天板もこうした杢目であることで見飽きない個性を感じますよね。
収納部が引き出しで構成されていて、下には棚板がついているところも特徴的です。
引き出しには小物、下棚には大きなものを置くのには便利そうです。

もう一つ特徴的なのは引き出し前面に貼られた杢目です。
これはポラードオークと呼ばれるもので、大変希少な杢目になります。
木の上部の枝を剪定することをポラーディング(pollading)と言うそうです。
こうして成長を遅らせること(低木になりやすい)で、下の方にできる枝を燃料として使いやすくなるなどの意味もあったようですが、成長が遅くなるということはそれだけ木材として堅牢になるとも言えます。
大木化しないということもありますが、堅牢すぎてポラードオークを主材として加工するのは当時の技術では難しかったのかなとも思います。
ポラードオークの化粧張りが使えるようになったのはビクトリアン(1800年代後半頃)の頃だったそうです。
成長が遅いだけにその木材は独特の杢目を持ち、それを活かそうとして使われたのではないかと思います。
買い付けするしないを別にして、私自身の20数年のキャリアの中でも現地を含めて20台も見ていないのではないかと思います。
ウォールナット材にも似たような杢目があることと、希少過ぎて経験値がなかなか積み上がらないのもありますが、それくらい希少なものになります。

天板などにも厚みがあり、背板などにも無垢材が使われた重量感のあるお品です。
節による天板の自然な亀裂も味わい深いですね。
無垢材ゆえとも言えますが、収縮により引き出し底板に合わせ目のすき間がありますのでお写真でご確認ください。

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お手入れはお品のぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど実用部分が中心となります。
お掃除やワックスがけ、足裏のフェルトの貼り付けなども行わせていただいております。
記載のダメージに関しましては特別に手を加えることはなく、外観としてはお写真のままでのお渡しとお考え下さい。
棚板の増設、座面の張り替えなど、ご要望がございましたら事前にお問い合わせください。

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