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新熊本市史通史編第2巻中世◆菊池氏阿蘇氏元寇今川氏名和氏大友氏熊本城城郭城館熊本県熊本肥後九州郷土史民俗歴史資料

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商品情報

●発行：1998年、新熊本市史編纂委員会編 916，16ｐ

●内容：（目次）

口絵

概説 1

第一編中世前期の熊本

第一章平安後期の地方政治 19

第一節中世国衙の成立 19

一飽田国府の成立と藤崎宮の創建 19

国府と国衙飽田国府の成立藤崎宮の創祀

二延喜の国政改革と受領の成立 24

富豪層の台頭と国衙公田体制と負名制官長（国守）への権力集中郡の分化再編受領と受領の非法

三肥後の受領たち 31

二つの受領殺害事件源章家の罪業譚肥後守から大弐目代へー藤原時綱中原師平

四中世国衙の成立 36

受領支配下の矛盾長久ー寛徳の国政改革在庁官人知行国制と留守所の成立

第二節飽田国府の景観と構成 43

一飽田国府の景観と構成 43

景観の想定府中庁と館甘木の税所と国侍職道・関・津・市・宿府中の寺社

二一宮と総社 59

一宮制と藤崎宮肥後の総社

肥後国国司一覧表（一〇ー一二世紀） 63

第二章武士の台頭と鎌倉幕府の成立 67

第一節九州の武士団 67

一武士と武士団 67

武士とは何か国衙と武士

二九州武士団の特質 71

府官系武士団刀伊の入冠と府官たち

三菊池氏と阿蘇氏 73

菊池氏のおこり国侍菊池氏阿蘇大宮司家

第二節武家政権の成立 82

一院政下の在地情勢 82

院政時代木原広実の濫行山手村と砥川村の事件

二平家の九州支配と養和の内乱 92

平家の台頭と九州支配養和の内乱内乱の実態養和内乱の意義

三鎌倉幕府の成立と肥後 105

「天下草創」九州政策の展開惣地頭と小地頭肥後の守護承久の乱と執権政治

第三章市域の荘園公領制 117

第一節建久図田帳と飽詫二郡の荘園公領 117

一建久図田帳の成立と肥後の荘園 117

建久図田帳の成立建久図田帳の歴史的位置王家領荘園の多い西九州肥後の荘園公領

二飽詫二郡の荘園公領制 124

有機的関係にあった飽詫二郡詫麻郡の所領構成神蔵荘と安富荘詫麻郡の八王子荘詫麻郡の健軍宮領国分寺・同尼寺六箇荘飽田郡の所領構成鹿子木荘池上領窪田荘藤崎宮領飽田南郷の成立飽田南郷金光名飽田南郷河尻・河尻荘その他の小所領八王子荘池辺寺飽田郡の健軍官領鎌倉殿御領

第二節鹿子木荘 152

一中世の荘園像を作った鹿子木荘 152

寄進地系荘園のモデル古典学説の再検討

二成立 154

開発領主大弐領化立荘

三領家職をめぐる争い 157

争いの発端荘務権の所在東寺の寄沙汰本家

四荘域と構成 163

荘域東西荘の境界荘田数荘を構成する名

五在地の領主たち 172

長浦氏藤原重遠の一族山室氏井芹秀重の一族

六地頭 183

東荘の地頭詫磨氏西荘の地頭三池氏

第三節神蔵荘 188

一成立と構成 188

神蔵荘安富荘

二神蔵荘の名々と名主 194

「片寄」直後の構造枝吉名と橘宗頼藤崎社領三郎丸名その他の名主たち名々の中心地神蔵荘の農民

三神蔵荘と詫磨氏 206

中原親能と神蔵荘大友能直と神蔵荘木部と門内鳥栖詫磨氏の領主制

第四章モンゴルの襲来と熊本 213

第一節モンゴルの襲来 213

一文永の役 213

襲来前夜のアシアと日本異国警固番役の開始文永の役と肥後の武士

二外征計画と異国警固 225

異国警固の充実幕府の外征計画肥後の武士の軍勢注進井芹西向の軍勢注進石築地の築造

三弘安の役と恩賞配分 239

弘安の役弘安の改革と霜月騒動恩賞配分の実現モンゴル襲来と社会の変化

第二節北条氏の勢力拡大 249

一得宗専制と鎮西支配 249

得宗専制の成立得宗専制の基盤九州統治機関の変遷

二得宗支配と肥後 254

守護所による国衙権能吸収得宗領の増加肥後国の真言律宗寺院代官による在地支配

三河尻氏と北条氏 268

在地領主河尻氏寒巌義尹の肥後移住河尻泰明の得宗への接近

四社会の変化と倒幕の萌芽 275

詫磨氏の惣庶対立徳政の思潮倒幕の萌芽

第二編中世後期の熊本

第一章南北朝の内乱と熊本 283

第一節元弘の乱から南北朝の内乱へ 283

一博多合戦と鎮西探題（鎌倉幕府）の滅亡 283

「当今御謀反」菊池合戦博多合戦元弘の乱における肥後

二建武政権の成立と熊本 291

建武の新政建武政権と肥後国ー綸旨・雑訴決断所牒ー

三「肥後守」菊池氏 299

鎌倉末期の菊池氏「肥後守」菊池氏の一断面

四南北朝の分裂と室町幕府の成立 303

足利尊氏の離反と院宣多々良浜の戦い南北朝の内乱へ内乱初期の肥後肥後国府の攻防と肥後宇都宮氏南朝の劣勢と菊池氏立田後藤氏の動き守護少弐頼尚の動き

第二節河尻幸俊・詫磨宗直と足利直冬 324

一足利直冬の下向と河尻幸俊 324

観応の擾乱と足利直冬の河尻下向河尻幸俊と足利直冬の接点（「出会い」）

二直冬党（佐殿方）の形成と北上 335

直冬党（佐殿方）の形成直冬党（佐殿方）の飽詫二郡掌握直冬の大宰府入りと少弐頼尚の帰順

三足利直冬と詫磨宗直 342

鎌倉末・南北朝初期の詫磨氏の動向と詫磨宗直直冬の発給文書と肥後国河尻幸俊と詫磨宗直の地位「九州探題」足利直冬の没落

第三節征西府の支配と熊本 358

一懐良親王の入国と肥後の諸勢力 358

懐良親王の入国筑後川の戦いと大宰府征西府

二征西府の支配と熊本 366

征西府の発給文書と支配機構征西府の支配と熊本市域惟澄の不満「日本国王良懐」ー征西府の外交政策ー

第四節今川了俊の肥後制圧 374

一今川了俊の九州計略と征西府の崩壊 374

今川了俊（貞世）の探題補任了俊（貞世）の阿蘇惟村誘引征西府の後退と菊池氏

二今川了俊の肥後攻略 385

了俊の計略肥後への攻勢と水島の陣河尻氏の去就二度目の肥後攻勢南北朝期「隈本城」をめぐって詫磨原合戦菊池陥落南朝勢の降伏

三今川了俊の肥後支配 402

今川了俊の発給文書と肥後「今川了俊下向以後着到人交名案」

第二章室町・戦国期の熊本 409

第一節南北朝内乱後の熊本 409

一今川了俊の解任と室町幕府支配 409

九州探題の交替新探題渋川満頼渋川満頼の着任「くまもとの城」と武朝懐柔渋川満頼の河尻滞在？国人一揆の形成探題渋川満頼と肥後国

二内乱後の詫磨氏と河尻氏 425

渋川満頼と詫磨氏詫磨氏の所領拡大詫磨氏の没落河尻氏の動向一五世紀中葉の熊本

第二節守護菊池氏の没落と大友氏 434

一菊池能運と隈本 434

（一）宇土為光と能運亡命 434

隈本の復活宇土為光袈裟尾原合戦

（二）千葉城と出田氏 438

千葉城の伝説出田氏と藤崎宮能運と隈本城

（三）能運の復活と死 444

宇土氏没落と名和氏

二菊池政隆と阿蘇惟長の争い 446

（一）「国中」の混乱 446

国中の混乱阿蘇惟長の推戴

（二）阿蘇惟長と詫磨武包 450

守護菊池武経菊池武包

三大友氏の肥後介入 453

（一）大友氏と菊池氏 453

大友氏と菊池氏大友義長条々

（二）肥後入手のシナリオ 456

阿蘇氏と大友氏肥後入手親治の遠謀

第三節菊池義武と鹿子木寂心 460

一鹿子木氏の出自 460

鹿子木西荘上村鹿子木大炊介「員」の名乗り

二菊池義武と隈本 463

菊池重治（義武）重治と隈本重治と鹿子木氏隈本城と重治義武の文書義武を支えた武士たち

三国中と南郡の対立 469

筑後出兵天文九年の合戦天文一九年の合戦義武の死

四鹿子木寂心像の形成 475

寂心の伝承国外の伝承寂心像の充実寂心の支配地寂心の政治行動寂心と文学寂心像の基礎

第四節城氏と戦国の熊本 482

一城氏の系譜 482

城氏の初見『太平記」の城氏守護代の城氏城為冬と重〓城親冬と隈本城氏の隈本移住

二城氏と隈本の町 488

植木市と親賢の墓祇園社と藤崎社本座と新座城氏と町衆

三金峰山系の小領主たち 494

（一）「山之上衆」とその系譜 494

小武士たちの同盟山之上衆の初見牛島氏の系譜田尻氏の系譜内田氏の系譜

（二）山之上衆とその時代 500

山之上衆の台頭衆の構造山内の社会階層一族結合の差異

（三）山之上衆の活動 504

政隆・義武への協力大友・城氏との関係

四竜造寺氏・島津氏の侵入 506

城氏の自立島津番衆の駐留竜造寺勢力の侵入出田一要と島津氏秀吉と城氏

第五節熊本市の中世城 511

一中世城とは 511

時代的な区分城の役割城の継続性中世城跡へのアプローチ

二熊本市域の中世城跡 520

（一）総論 520

城の実態調査の取組み江戸時代の記録に残る城中世文書に見る城文献にない城城にまつわる伝承と風習

（二）各論 526

千葉城と隈本城（古城）本山城と河尻城高江城と亀井城上松尾城と下松尾城池上城と妙見城（隆福寺城）長嶺城と小山城井上城と楠原城荒平城

三隈本城論 532

熊本城の発祥出田氏と隈本城鹿子木氏の隈本城隈本城の様子佐々成政と隈本城隈本城の廃城城下町の形状と坪井川の改修その後の隈本城（古城）隈本城一帯の絵図県立第一局等学校の発掘調査

四市域の中世城跡調査（補遺） 570

岳地区の城山東門寺地区の城山池上城跡

第三編中世熊本の社会と生活

第一章武士の一族と氏神 587

第一節系譜にみる武家の社会 587

一詫磨一族とその系譜の検討 58

土着の武士と移住の武士武士と系図能秀の諸子宗家時秀流宗家の分流直秀流長秀系と顕秀系世代の継承一族のつながり武力のしくみ内乱と一族文書と内乱の結果

二小山村地頭職の行方 608

早岐系図地頭職の相伝菊池氏詫磨への相伝早岐正心置文早岐氏の動向

三安芸木工助家と三池氏 617

鹿子木西荘の地頭流布本系図訴状の中の系譜安芸木工助三池文書中原系図三池氏の呼称三池文書と系譜

第二節武士と神社 627

一健軍社と阿蘇一族 627

二日吉十禅師宮と詫磨氏 630

荘の鎮守神事神事とのかかわり

三九品寺・阿良宮と詫磨氏 637

第二章地名と人のくらし 643

第一節地名にみる中世 643

地名にみる歴史

一条里制の変質 644

条里制の名残り里の変化坪下地名の発生

二中世的地名の形成 647

条里制と地名地名の分類

三武家の館「陣内」 650

在地領主の館当時の文献にみる陣内梶尾の小字「陣内屋敷」上松尾の小字「陣内」竜田陣内館長溝の小字「陳内」健軍「陣内城」跡小山町の小名「陣内」

第二節中世の人とくらし 659

一荘園の土地と人 659

神蔵荘の名三郎丸名近見と鹿子木東荘の農民

二字図にみる屋敷と村 666

近接する同名小字地水田地域の屋敷屋敷の分化屋敷の集中

三百姓の経営と生活 676

百姓と下作人人畜改帳家族と家屋本百姓孫右衛門尉中世百姓の姿畠・屋敷・村

四生活と道具 684

藤崎宮の造営造営祝賀儀式の品々中世の食材と調理市域出土の中世生活用具土鍋と鍋蓋鉋と角釘差歯の下駄

第三章人と物の動き 699

第一節交通と港湾 699

一飽田南郷の地形と交通 699

白川と緑川有明海の湾入飽田南郷の構造

二国府の移動と交通 704

古代官道と飽田国府飽田国府の外港の誕生

三河尻と白川津 708

海陸の要衝河尻大渡架橋のもつ意味河尻氏と木原氏詫磨氏と白川津

四中世後期の河尻 714

南北朝内乱前後の河尻戦国期の河尻

第二節戦国期熊本を訪れた人々 718

一連歌師宗碩・宗牧 718

二イエズス会宣教師 721

三家久君上京日記 722

四島津氏の肥後進出 724

肥後番衆の隈本駐屯「上井覚兼日記」にみる肥後制圧

五秀吉の九州出兵の道 733

第四編中世熊本の宗教と文化

第一章中世熊本の寺社と信仰 737

第一節神道と神仏習合 737

阿蘇熊野八幡祇園山王天神稲荷その他

第二節旧仏教の展開 754

一奈良ー平安初期の仏教 755

二天台宗と真言宗の展開 764

第三節鎌倉仏教の諸相 771

一浄土宗 772

二曹洞宗 775

三臨済宗 778

四真言律宗 781

五時宗（時衆） 783

六その他 786

第四節金峰山系の修験 789

一山岳信仰と修験道 789

山への信仰郡の鎮山山伏とその修行山伏のはじまり金峰山修験道とその修行

二金峰山系の修験遺跡と特色 794

三金峰山系修験の展開 808

修験のはじまり修験行場中世後期の山系修験池辺寺の位置金子塔金子塔の意味するものその後の池辺寺

第二章中世熊本と文化の交流 819

第一節桧垣伝説 819

一桧垣嫗の所伝 819

謡曲「槍垣」の典拠

二桧垣伝説の広がり 822

『大和物語』の桧垣『桧垣嫗集』の内容

三桧垣と熊本 827

桧垣伝説と旧跡

四桧垣嫗の実像 830

歌語りという背景主題と実像

第二節寒巌義尹と美術工芸 835

一寒巌義尹の出自と経歴 835

二寒巌義尹、美術工芸の諸相 844

（一）彫刻 844

木造釈迦如来坐像、阿弥陀如来坐像、薬師如来坐像如来寺

木造十一面観音立像報恩寺

木造寒巌義尹坐像大慈寺

木造釈迦如来坐像大慈寺

（二）絵画 858

絹本着色寒巌義尹画像大慈寺

（三）書蹟 860

大渡橋幹縁疏大慈寺

大渡橋供養記大慈寺

伽藍草創偈大慈寺

大慈寺仏殿幹縁文普済寺

大慈寺宝塔幹縁疏大慈寺

寒巌義尹発願文大慈寺

絹本着色寒巌義尹画像大慈寺

（四）工芸 862

銅造梵鐘大慈寺

（五）石造物 863

永仁五年銘石造層塔大慈寺

石造層塔大慈寺

石造宝篋印塔大慈寺

石造宝塔大慈寺

三寒巌義尹、美術工芸の特色 865

四南北朝以後の寒巌派の美術 868

木造釈迦三尊像東禅寺

紙本着色竹雀図大慈寺

絹本着色浄土曼茶羅図大慈寺

絹本着色楊柳観音図大慈寺

第三節仏神像と石造物（金石遺物） 874

一仏神像と美術工芸 874

木造如来形（阿弥陀如来ヵ）坐像井芹阿弥陀堂

木造阿弥陀如来坐像庄阿弥陀堂

阿弥陀如来立像法性寺

木造聖観音立像三岳観音堂（聖徳寺）

荘厳寺古仏残欠荘厳寺

古天部残欠古市毘沙門堂

木造釈迦如来坐像（中央）如来寺

木造阿弥陀如来坐像（向かって左）如来寺

木造薬師如来坐像（向かって右）如来寺

末代念仏授手印往生院

木造如来形懸仏熊野座神社

石造阿弥陀三尊浮彫像鶴阿弥陀堂

木造天部形立像、木造菩薩形立像吉祥寺

木造釈迦如来坐像および阿難・迦葉立像安国寺

木造如来形立像永福寺

木造地蔵菩薩半跏像尾崎地蔵堂

木造雷神像、木造不動明王立像聖徳寺

木造如意輪観音坐像岫雲院

僧形八幡神坐像・女神坐像、木造狛犬藤崎八旛宮

木造男女神坐像熊野座神社

絹本著色当麻曼茶羅図禅林寺

絹本著色釈迦三尊および十六善神図安国寺

俊〓律師像泉涌寺

竹崎季長絵詞（蒙古襲来絵詞）宮内庁三の丸尚蔵館

銅造梵鐘大慈寺

二金石遺物 901

石仏塔婆石材の種類など

略年表

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