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名著、奈良本辰也の『洛陽燃ゆ』(上・下2巻・初版帯
入りの本だ。墨字で上巻の見返しの白い部分に「春雷
(蛤御門の変)や 生きて今ある 猪(志士)の宿」
と認められて、朱の落款が押されている。東京で著名
な古書展示即売会でかつて高価で購入したもので、初
版本で帯も写真のとおりに見つかりました。著者の歴史
先ず、奈良本辰也は、大正2年(1913)生まれ
の山口県出身の歴史家である。京都帝国大学を卒業し
たが、戦時中は歴史の中から生きる価値を学ぶ。彼の
作品群に幕末維新の作品が多いのは、藩はもとより、
国家存亡の時節に、命懸けで日々燃焼した若き志士た
ちに共感を抱いていたからに他ならない。
戦後は、立命館大学教授、京都国際外国語センター
学院長、部落問題研究所長などを歴任した。昭和44
年、70年安保闘争吹き荒れる中、弱き学生たちに共
鳴し、文部省(国家権力)の手下と化した大学を去っ
た。おそらく、奈良本先生が生きていたら、昨今の官邸
主導の検察エリートの定年延長問題には猛反対したはず
だ。郷里は山口県(長州藩)で、その生き方と思想は一
本芯が通った男気を感じる。
本書は先に上梓した、長井雅楽の新たな国創りに挫折
した物語『もう一つの維新』の続編である。 文久2年
7月、島田左近が、京は木屋町二条の妾宅で斬殺された。
これが世にいう〝天誅の嵐〟の始まりであった。以来、
開国や佐幕を唱える藩の重役が、次々と血祭りにあげら
れた。池内大学、賀川肇、姉小路公知、佐久間象山ら多
数・・・。
気の前には、平治の日本人が持つ人情も道理は捨て去ら
れられた。荒れ狂う殺戮の連鎖の中では、武器を持たぬ
商人までもがその犠牲となった。すでに井伊直弼が殺害
された、桜田門外の変から二年の歳月が過ぎている。し
かし、安政の大獄への恨みは志士たちから消えていない。
文久三年、浪士隊として上洛した佐幕派剣士の有志が清
河八郎と袂を別れた。やがて、京都守護職・松平容保
(会津藩主)のお預かりとなる。壬生狼・新選組は立ち
上げるられ、近藤勇・芹沢鴨・土方歳三・沖田総司らが、
京を仕切る長州の志士たちに刃を向ける・・・。
から、長州を裏切り会津藩と手を組む。それを知らぬ長
州勢は、八月十八日の政変で、毛利敬親藩主とその子の
毛利定広から現場の志士まで一掃された。朝廷内の長州
支持の公家も〝七卿落ち〟の憂き目をみた。京の学習院
に集い、攘夷派の志士や公卿たちの夢はついえる・・・。
ぎる決起は失敗する」と、慎重論を説く。一方、来島又
兵衛や真木和泉らの急進派は、京を放逐され〝賊軍〟の
汚名を着せられた怒りの劫火は消えない。幕末の四賢侯
のうち、島津斉彬は急死していたが、残る松平春嶽・山
内容堂・伊達宗城の三侯に島津久光を加えて、公武合体
の動きで解決策を模索していた。「今、攘夷をしたら日
の本は必ず負け、列強の植民地となる。先ずは富国強兵
こそが急務」と四賢侯に説いたのが佐久間象山であった。
義弟の勝海舟から、京では警護の供回りを多くするよう
に忠告されていたが、それをせず天誅に倒れる。佐幕派
急先鋒・新選組の憤怒の情は池田屋事件で、不逞の輩を
なぎ倒し爆発する。ここからの長州勢の葛藤と、禁門の
変への乾坤一擲の戦いが特におもしろい! それは本書
を手に取って読んで下され・・・。
えて主人公をあげるならば、それは幕末の京(洛陽)と
いう土地なのである。天皇のお膝元の京で、勤皇派と佐
幕派の血風吹き荒れる群像時代劇こそが、本書の真骨頂
なのである。最近の幕末小説は、豊富なデータや事件の
謎解きをメインにおく作品が増えた中で、著者はあくま
でも思想に関してはを是々非々に見極め、むしろ人間の
怨念や怒り、愚かさや面子などの欠点を正視眼している。
さらに掘り下げると、狂気の殺戮の連鎖にうごめく、人
間の奥底に潜む〝魔性〟に筆致を当てている。この血腥
い空気間は、江戸や大坂、長崎や横浜では成立しない。
大きな歴史的転換期の最前線の京だからこそ、〝人間の
業〟をいかんなく描けしいる気がする。
本の状態は、42年も前に出版された帯付の初版本、
著者が滅多にしない肉筆サインで本書の内容に関係した
揮毫が記されている激レア本である。天地・小口には
経年のわずかな埃跡と帯背のうすい背ヤケは御容赦の
ほどお願い申し上げます。本書は肉筆サイン本では定
評があった神田神保町の田村書店で、約30年前に高
価なプレミアム値段で購入し、今日まで大切に保管し
ていたものだ。送料は当方が負担致します。