ローマ帽子の謎/4版・新社初カバー エラリー・クイーン 創元推理文庫

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画像A

1962年4版
新社初カバー(※少シワ/カバー表面全般に見えるカスレのようなものや、背角に見える白い筋は光の反射です)
ヤケ・シミ・イタミ

新社時代になってからの『ローマ帽子の謎』の中では唯一、旧社デザインを引き継いだ黒カバー(※同じ旧社厚着装では『世界短編傑作集5』がこれと同じパターン)
旧社カバーとは使用インクの色味・発色が微妙に異なります(※特に背文字の作者名ほかが旧社カバーと違って見えにくい色味をしています:画像Aを参照)
旧社カバーと違って、表層のビニ・コーティング加工なし
カバー背の定価表記に金箔潰し
カバー裏表紙の定価表記に金箔潰し&「¥160」と印字し直し

※『ローマ帽子の謎』4版・新社初カバーは数ある初期創元推理文庫の中でも、殊更に謎と矛盾に満ちた一品と言えます。
前後を挟む旧社刊の3版・黒カバーが定価130円で、新社刊の5版・銀色カバーが定価190円ですので、本品に見られる定価160円(本体奥付の定価表記も160円となっています)というのは4版・新社初・黒カバー特有の定価設定のはずですから、何故にカバー背と裏表紙の定価表記を一旦、金箔で潰して160円と印字し直しているのかが、まったく意味不明です。
もしこれが旧社刊の黒カバー130円表記の流用品であるならば、金箔潰しで定価の印字し直しをした意味も理解できるところですが、しかしながら旧社刊の黒カバーならば表層に施されているはずのビニ・コーティング加工が、この4版カバーには見られませんので、これは明らかに新社刊の4版用に刷られた新社製カバーであることが見て取れます。
よって、最初から定価表記は160円となっていて然るべきところですのに、一旦、金箔潰しをして160円と印字し直しているのですから、訳が分かりません。
おまけに新社時代には「創元推理文庫」となっているはずのカバー背表記が、本品では旧社時代のそれである「東京創元社」表記のままであるところも不可解な点です。

以上の点を総合して導き出される推論は…昭和37年当時の東京創元新社において、『ローマ帽子の謎』4版に着せる新社初カバーを制作するにあたり、旧社製カバーの版下を流用したはいいが、4版用として使えるよう改変すべき部分を改変し忘れていたのではないか…その結果、背表記が「東京創元社」のままになったり、定価表記も130円のままになったりしたのではないか…そして刷ってしまってからその不手際に気づいたため応急措置として金箔潰しを施して定価を160円と印字し直した…というのが現時点において考えうる一番理屈の通った説明であるように思えます。
ともあれ今となっては、もはや証明不可能な「藪の中案件」でありますが。

※初期創元推理文庫の新社初カバーでは最難関と目される「幻級」のレア品が、この『ローマ帽子の謎』4版です。

※『初期創元推理文庫 書影&作品 目録』(新訂・増補2014年版)の巻末データに掲載の「『ローマ帽子の謎』初版・定価金箔潰し黒カバー」は、新社立ち上げ間もない昭和37年頃に一旦回収された売れ残り在庫の初版に、この4版カバーを流用して着せた上で(本体奥付には定価変更シールを貼り付けて)再出荷したものと考えられます。
なお、『初期創元推理文庫 書影&作品 目録』(新訂・増補2014年版)刊行時には、(前掲の流用カバーではない)正規の『ローマ帽子の謎』4版・新社初カバーは(その飛び抜けた稀少さゆえに)まだ発見されていませんでしたので、4版のデータ自体はそこには未掲載です。



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